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川崎重工、インドネシア企業に発電出力7200kWのガスタービン発電設備を納入
川崎重工、インドネシア企業に発電出力7200kWのガスタービン発電設備を納入(画像提供:川崎重工業) [写真拡大]
川崎重工業は12日、東南・西南アジアのガスタービン販売・サービス拠点であるカワサキ・ガスタービン・アジア社(KGA:Kawasaki Gas Turbine Asia Sdn. Bud.、マレーシア・クアラルンプール)を通じて、双日および同社の現地法人である双日インドネシア社(PT.Sojitz Indonesia)の協力のもと、インドネシアのエンジニアリング会社ユーロアジアティック社(PT. Euroasiatic)に、発電出力7,200kWのガスタービン発電設備を納入したと発表した。
今回納入したガスタービン発電設備は、ユーロアジアティック社が大手タイヤメーカー住友ゴム工業の現地法人スミラバーインドネシア社(P.T.Sumi Rubber Indonesia)の工場内に建設したコージェネレーションシステムとして設置されている。
同コージェネレーションシステムは、自社開発のカワサキガスタービン「M7A-03」を主機とする天然ガス焚きのガスタービン発電設備「GPB80」と排熱回収ボイラで構成されている。同システムは、ガスタービン発電設備によって発生する電力に加えて、ガスタービン発電設備の排ガスを排熱回収ボイラで蒸気として回収する。同システムにより発生する電力と蒸気は、工場内の生産設備に全量供給され、エネルギーの安定供給に寄与する。
なお、同システムでは、同社が「GPB80」の製造・供給、KGAが「GPB80」の販売、ユーロアジアティック社がボイラなどの補機類の調達および現地での据付工事、試運転を担当した。
同社は、1994年に納入した3,000kW級のガスタービン発電設備を皮切りに、これまでに合計21台のカワサキガスタービンをインドネシア向けに納入している。今回、「GPB80」シリーズにおいて、2件目の納入実績になる。
同社によると、インドネシアでは不安定な電力事情により、天然ガスパイプラインの敷設が進んでいる都市部や工業地帯を中心に、ガス燃料を用いた自家発電設備の導入が進んでおり、今後もガスタービンの需要が増加することが期待されているという。
「今後も当社は、KGAとユーロアジアティック社を通じて、インドネシアのみならず、東南アジア地域でのガスタービン発電設備の市場開拓を強化する。また、米州、欧州・ロシア、中東、日本を含むアジア極東地域においても現地販売拠点を活用し、世界5極体制により事業を積極的に展開していく」と同社はコメントしている。
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