シャープ、太陽電池の発・売電と家庭消費電力を一元管理する「電力見える化システム」

2011年9月2日 11:26

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太陽電池の発電量、売電電力量、家庭内の家電機器の消費電力などをタブレット端末で一元的に管理できる「電力見える化システム」のイメージ図(同社ニュースリリースより)

太陽電池の発電量、売電電力量、家庭内の家電機器の消費電力などをタブレット端末で一元的に管理できる「電力見える化システム」のイメージ図(同社ニュースリリースより)[写真拡大]

 シャープは2日、太陽電池の発電量、売電電力量、家庭内の家電機器の消費電力などをタブレット端末で一元的に管理できる「電力見える化システム」を開発したと発表した。陽光発電システムと組み合わせて、住宅メーカー向けに製品化する。

 同社によると、一般的な家庭用エネルギー管理システム(HEMS)は、通常ブレーカ単位のいくつかの機器の合計消費電力を表示するもので、施工性に課題があったが、「電力見える化システム」では、取り付けが簡単で機器ごとの消費電力が見えるという一歩進んだシステムを実現したという。

 また、表示端末がパソコンの場合、設置場所や起動時間の制約があったが、専用タブレット端末を採用することで確認する場所やタイミングを選ばず使いやすさを向上させた。

 利用時は、家庭内のコンセント口に「タップ」を取り付け、エアコンや冷蔵庫などの家電機器のプラグを差し込むことで、特別な配線工事をすることなく簡単に設置できる。

 設置後は、家電機器一台ごとの消費電力情報が「中継機」を介して「専用タブレット端末」に送信され、タブレット端末の画面上に、太陽光発電システムの発電量(稼働状況)に加えて、「タップ」に接続した家電機器の消費電力などの情報がリアルタイムで表示される。これによって家電機器のエネルギー使用量が“見える化”され、「気付きを喚起することで家庭での節電をサポートする」(同社)。

 同社は今後、HEMSによる太陽電池、蓄電池、各家電機器などのエネルギー関連機器の最適化制御や、クラウドサービスとの連携も図るとしている。

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