パナソニック、国内新無線方式を採用した家庭用情報通信機器を11月に発売

2011年8月29日 17:46

印刷

つなげてあんしん、かんたんホームセーフティー導入イメージ(ドアホン+窓センサー他で)(イメージ:パナソニック 提供)

つなげてあんしん、かんたんホームセーフティー導入イメージ(ドアホン+窓センサー他で)(イメージ:パナソニック 提供) [写真拡大]

  • 「どこでもドアホン」VL-SWD700KL(写真:パナソニック 提供)

 パナソニックのデジタルAVCマーケティング本部は29日、国内新無線方式「DECT準拠方式」を採用したテレビドアホン「VL-SWD700KL」、パーソナルファクス「KX-PD701DL/DW」・「KX-PD301DL/DW」、コードレス電話機「VE-GD51D/DL」・「VE-GD21DL/DW」、窓センサー「KX-FSD10」・「KX-FSD10W」を、11月10日から一斉に発売すると発表した。価格はオープン。

 同社によると、現在、国内の家庭用情報通信機器及び電子機器は、2.4 GHzの周波数帯を使用する機器が主流となっている。こうした状況の下、同じ周波数帯を使用する機器同士の電波干渉によって、良好な通話品質を維持し続けることに支障をきたす可能性が高くなっている。そのため、総務省情報通信審議会において、1.9 GHzの周波数帯を使用するデジタルコードレス電話の新方式について議論が進められ、昨年(2010年)10月に世界中で広く普及している「DECT」に準拠した「DECT準拠方式」の国内使用に関する制度整備が行われた。これを受け、ARIB(一般社団法人電波産業会)が策定した国内標準規格が「ARIB STD-T101」。

 DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)は、ETSI(欧州電気通信標準化機構)の商標で、世界で広く普及している無線通信方式のひとつ。同社の製品は、ARIB(一般社団法人電波産業会)の標準規格「ARIB STD-T101」に準拠している。

 DECT準拠方式採用の同製品には、他機器との電波干渉による通信障害の低減の他にも、低消費電力モード、データ転送の高速化、中継アンテナの接続等の特長がある。

 具体的には、無線LAN機器等との電波干渉がないので、ファクスや電話による通話品質の維持に貢献する。また、無線部での電力消費量は従来の1/2に。さらに低消費電力モードも実現するため、リチウム電池駆動の窓センサーなど、省電力を活かしたコードレス機器を新提案する。加えて、データ転送の高速化が可能になり、同じ時間で同社従来品の4倍の情報量を転送可能にする。2台の中継アンテナをカスケード(連結)接続することで、コードレス機器の送受信エリアが拡大することも特長。

 同社は、同方式を採用した、さまざまな家庭用情報通信機器新製品を今後も開発していく方針。そして、「DECT準拠方式対応機器の家庭内での連携による、かんたんホームセーフティーの実現で、豊かで、より便利なライフスタイルを提案する」とコメントしている。

関連記事