HPがPC事業の分離を検討、webOSは終了へ

2011年8月21日 15:33

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記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 米HPは8月18日(現地時間)、TouchPadやスマートフォンなどのwebOS事業からの撤退を発表した。これにより、Palmの系統を受け継ぐスマートフォン製品は消滅することになる。また、PC事業の分離も検討しているとのこと(マイコミジャーナルの記事ZDNet Japanの記事本家/.)。

トップシェアのHPがPC事業の分離を検討する理由としては、同社の他の事業に比べて利益率が著しく低い点が考えられる。PC事業の営業利益率は5.8%だが、プリンター事業の営業利益率は16.3%、ソフトウェア事業の営業利益率は19.4%だという。ZDNet Japanの記事では、今後の伸びが期待できる新興国では低価格製品が中心となり、利益率がさらに悪化する可能性も指摘している。実際にHPがPC事業を分離すればPC市場の大規模な再編が起こり、Dell、Acer、Lenovoによるシェア獲得競争の激化も予想される。

一連の発表により翌19日、HPの株価は20%急落したとのこと(Bloomberg.co.jpの記事)。本家ではTouchPad投げ売りの噂に関するストーリーも掲載されて話題になっている。

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