【新聞&雑誌から投資ヒント】激しい国際競争の中で日本人が生き残るためのヒント

2011年8月21日 15:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■『10年後に食える仕事 食えない仕事』

  週刊東洋経済の最新号(8月27日)が、『10年後に食える仕事 食えない仕事』を特集している。これから活躍しようとする若い人にとって、あるいは、子供さんの進路について考える親御さんにも大いに参考となるだろう。

  人には、誰に対しても同じだけの「人生の持ち時間」がある。同じ時間なら、やりがいと成果のあるほうがよいはず。同時に投資家にとっても、明日の日本の産業を予測する上でも参考となるだろう。同誌では、日本人に勧める仕事のカテゴリーを「ジャパンプレミアミム」、「グローカル」、「無国籍ジャングル」の3つに分けて紹介。各カテゴリーに入る職種について10年後の姿を予測、「生き残るためのヒントを探してほしい」という。

  同誌が分類する、「グローカル」とは、日本人のメリットを生かしつつ、高付価値なスキルを身につける分野。高度な専門性、人的ネットワークを生かして、外国人労働者に対し高い参入障壁を築く。医師、弁護士などの『士業』、日本市場の理解が不可欠な人事、マーケティング、高い日本語能力を必要とする記者・編集者など。業界でうまく差別化すれば、今後も高級を稼ぐことができる。

  「ジャパンプレミアム」とは、日本人メリットを最大限に生かす、技能集約的分野。日本人ならではの高いサービス精神。旅館の女将やホテルマンなどが典型。現時点の給与水準は必ずしも高くはないが、国外での競争力も高く海外展開が可能。

  「無国籍ジャングル」は、世界70億人の人口と仁義なき戦いを迫られる「超成果主義」、「超資本主義」の分野。競争を勝ち抜けば報酬は青天井だが、生半可でない才能と能力と運が求められる。日本人であることのメリットはなく、自らの裸の実力が試される。トレーダー、ファンドマネージャー、研究者、パイロットなど顧客と直接の接点がない職種が多い。

 さらに、同誌では知識集約的と技能集約的に分け、それぞれに、日本人であるメリットの大小によって具体的な職種を次のように紹介している。

  「知識集約的で日本人メリット大」の職種=医師、弁護士、人事、システムエンジニア、グローバル営業、コンサルタント、マーケティング、記者・編集者

  「知識集約的で日本人メリット小」の職種=経営者、ディーラー・トレーダ、ファンドマネージャー、財務・経理、CFO、メーカー基礎研究者、会計士、パイロット

  「技能集約的で日本人メリット大」の職種=メガバンク地域営業、美容師、スーパー技能職、料理人、看護師、住宅営業、保険セールス、ホテルマン

  技能集約的で日本人メリット小」の職種=プログラマー、介護サービス、コールセンター、レジ打ち、メーカー(汎用品)開発者、御用聞き営業、タクシードライバー、ウエーター(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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