「人工尿」開発中、目的は野犬退治

2011年8月11日 17:45

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記事提供元:スラド

  headless 曰く、

 野犬の一種である「ディンゴ」による家畜への被害に悩むオーストラリアでは、研究者たちによって「人工ディンゴ尿」の開発が進められているそうだ(ロイターの記事Reuters Africaの記事)。

 一般的な犬や猫と同様にディンゴは尿によるマーキングで縄張りを主張するが、マーキングされた地域に他のディンゴや野生動物が近寄ることはないという。これを利用して人工尿によるマーキングを行うことで、ディンゴを遠ざける試みだ。政府の研究機関、Department of Sustainability and EnvironmentのAlan Robley氏によれば、ディンゴを傷つけることなく、都市部や農場などにディンゴが近寄らないようにすることが可能になるとのこと。研究者たちはオーストラリア各地で捕獲されたディンゴから収集した尿に含まれる化学物質を分析し、人工尿の配合を研究しているそうだ。野犬に対する同様の試みはボツワナでも行われているが、尿に含まれる化学物質を分析した例はこれまでにないという。

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