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2010年の食料自給率は39%、4年ぶりに40%割り込む
農林水産省は11日、2010年の食料自給率(カロリーベース)が前年から1ポイント低下の39%になったと発表した。てん菜、小麦、いも類などの生産量が減少したことが響き、2006年以来4年ぶりに40%を割り込んだ。
食料自給率が低下するのは2年連続。長期的に減少傾向が続いており、98年から05年は40%で横ばいだったが、06年に39%に低下。07年、08年には2年連続で上昇したが、09年から再び減少傾向に転じている。
2010年の概算値では、小麦の国内生産量は前年比16%減の57万1,000トン、いも類が同9.3%減の314万5,000トンと、生産量が前年を下回った。一方、主食である米の1人1年あたり消費量は前年の58.5キログラムから59.5キログラムに増加した。
食料自給率は、国内の食料消費が国内の農業生産でどの程度賄えているかを示す指標。重量、カロリー、生産額をそれぞれベースとした3種類の計算方法がある。
昭和40年以降の食料自給率の推移を示すグラフ(出典:農林水産省「平成22年度食料自給率をめぐる事情」)
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