iPS細胞から精子を作って生殖を行うことに成功

2011年8月6日 14:20

印刷

記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 京都大学の斎藤通紀教授らの研究グループは、マウスのES細胞やiPS細胞から分化させた生殖細胞をもとに精子を作り、子孫を産み出すことに成功したという。研究成果は米科学誌「Cell」のオンライン版に掲載されている(ニュースリリースasahi.comの記事Cellに掲載された論文の概要)。

研究グループは、マウスのES細胞やiPS細胞を試験管内で始原生殖細胞に分化させる技術を開発したとのことで、これにより得られた始原生殖細胞を雄マウスの精巣内に移植して精子を得ることに成功した。この精子を使って体外受精を行えば、健常なマウスを産出できることも明らかになったという。始原生殖細胞の体外培養技術により、始原生殖細胞発生のメカニズム解明や、培養技術を応用して不妊症の原因究明につなげるなどの貢献が期待されるとのこと。

 スラッシュドットのコメントを読む | バイオテック | 日本 | サイエンス

 関連ストーリー:
今年のノーベル医学生理学賞は『体外受精』に 2010年10月04日
人工精子が作りだされる 2009年07月10日
実際に機能する精子への試験管内誘導に成功 2009年05月07日
マウスの ES細胞から精子を作製 2003年09月17日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事