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「天敵の臭い」分子でネズミ撃退
記事提供元:スラド
wetb 曰く、
数年前に視覚情報伝達タンパク質「ピカチュリン」を発見した (/.J 記事) ことで定評のある 大阪バイオサイエンス研究所は、天敵の臭いに先天的な恐怖を感じる哺乳類の本能を利用したネズミなど有害哺乳類用の忌避剤の製造技術を開発した (産経関西の記事より) 。
研究チームは嗅覚に遺伝子操作を加えた「猫を怖がらないネズミ」を作り出すことに成功し、哺乳類の「天敵への恐怖」が学習などによらない先天的なものであることを発見した。また、キツネなど天敵の臭いをかぐとネズミの脳内ストレス回路が活性化することも確認。さらに研究を重ね、キツネの糞に含まれる物質「TMT」に比べ 10 倍の強さで恐怖情動を誘発する臭い物質の開発に成功した。この物質は既存忌避剤のような動物の慣れや効果の弱さといった弱点を持たず、ネズミが臭いをかげばかぐほど恐怖の度合いを増す効果を持つという。
なお、この研究は昨年 3 月に「バイオビジネスコンペ JAPAN」の最優秀賞を受賞している (「神経回路の機能に基づいて哺乳類の本能情動を制御する機能性匂い分子の開発」) 。
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視覚情報伝達タンパク質「ピカチュリン」発見される 2008年07月21日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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