【銘柄診断】さくらインターネットは固定費の上昇が一巡する来期は増益転換へ

2011年7月22日 13:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  さくらインターネット <3778> は震災後の安値である3月15日の11万2100円に対し、6月6日には12万2200円へ改めて売り直される2番底を形成、現在はそこからの出直り局面。

  前2011年3月期こそ営業利益12億2500万円と前々期比63.7%増益を達成したが、今2012年3月期の営業利益が7億4000万円と前期比39.6%減益へダウンする見込みで失望売りが先行する流れとなっている。モバイルコンテンツを中心としたデータ(トラフィック)量の増大に加え、企業のITアウトソーシングに対する抵抗感も薄らぎインターネットデータセンター市場は成長が続いている。

  今3月期も売上げは94億円と前期比9.5%増加する見通し。ホスティングサービスの旺盛な需要を背景とする既存データセンターへの設備投資や、今秋から運用が開始される石狩データセンターに係る諸経費などが今期減益の要因。固定費比率の一時的な上昇が一巡する来2012年3月期の業績は再び成長路線に復帰の可能性が強い。足元の悪さを織り込んでいるここは中勢的な視点では絶好の買い場ということになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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