テックファーム、息でツイート入力できるiPadアプリ「息鳥」

2011年7月13日 17:55

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手指が不自由なユーザー向けに開発されたTwitter投稿用iPadアプリ「息鳥」を利用するイメージ。

手指が不自由なユーザー向けに開発されたTwitter投稿用iPadアプリ「息鳥」を利用するイメージ。[写真拡大]

  • 手指が不自由なユーザー向けに開発されたTwitter投稿用iPadアプリ「息鳥」の画面イメージ。

 テックファームは13日、Twitter投稿用iPadアプリ「息鳥(いきどり)」の提供を開始すると発表した。手指が不自由な障害者でもTwitterを楽しめるように意図されたアプリで、マイクに息を吹きかけることで文字の入力が行える。

 同アプリは、文字板(キーボード画面)上のカーソル移動に従ってマイクに「ふっ」と息を吹くだけで文字の選択・入力ができるTwitter投稿用アプリ。この機能によって、手指などに障害をもつユーザーもTwitter の「投稿(つぶやく)」と「閲覧(タイムライン)」ができる。

 仕組みとしては、カーソルがキーボード画面の上を規則的に動いており、入力したい文字になったら息を吹きかけることで文字が入力できる。

 Twitterアカウントの新規登録、新規フォロー登録は同アプリではできないため、別に操作する必要がある。また、iPad 内蔵のマイクでは周りの音もひろって操作が難しくなるため、市販のiPad対応マイクの利用を推奨している。

 同アプリは、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)による平成22年度「高齢者・チャレンジド向け通信・放送サービス充実研究開発助成金」事業として、2010年7月からテックファームと慶應義塾大学が産学共同で進めている「スマートフォンを活用した障害者支援 ICT 技術」の研究開発の成果の一部をテックファームが製品化した。

 今後1年をかけて、より広い用途で使用できるスマートフォンアプリを開発する予定という。

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