5千年前のハンター、アイスマン最後の食事はヤギの肉だった

2011年6月26日 14:00

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記事提供元:スラド

  m.sakkanen 曰く、

 約5,000年前に死亡したハンターのミイラ、通称「アイスマン」が最後に取った食事の内容が判明した(ナショナルジオグラフィックニュースの記事)。

アイスマンは1991年にイタリア北部のアルプス山中から凍った状態で発見された。2008年には腸内残留物の調査が行われ、穀物およびアカシカやヤギの肉を早くても死の30時間以内に食べていたことが判明している。このときにも胃の内容物を調査しようとしたが、胃の場所が特定できずに失敗していた。今回は周辺臓器との位置関係により胃の場所を特定したとのこと。胃から取り出した内容物からは、山ヤギ「アイベックス」の脂の乗った肉や小麦などの痕跡が見つかった。腸の内容物から灰が発見されており、肉が調理されていた可能性もあるとのこと。未消化で残っている部分があるため、相当な量の食事を取った後、2時間以内に死亡したと推定されるそうだ。

アイスマンは背中に矢傷がみられることから、他のハンターに追われて山中を逃亡している途中であったとの説が出ている。胃からは獣毛の束やハエも見つかっており、逃亡中でゆっくり調理する時間がなかったことも推測されるという。

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