NEC、ブラジルでスマートシティ開発:ICTインフラ構築など提案

2011年6月13日 16:01

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 NECは13日、ブラジルの中核都市ペルナンブッコ州の州都レシフェ市近郊で計画されているスマートシティ開発プロジェクトに参画すると発表した。スマートハウスや蓄電などの環境・エネルギーソリューションや、スマートグリッドシステムの開発で培った経験をもとに情報通信技術を活用した次世代都市インフラを提案するという。

 同社によると、同プロジェクトには建築・石油・エネルギー・不動産・環境エンジニアリング等を手がけるブラジル大手企業グループ「オーデブレヒト」の傘下で都市開発を進める「アリーナコンソーシャム」と共同で取り組む。「クラウドコンピューティング等を活用した電子政府」「インテリジェントエネルギーシステム」「様々な大規模イベントに耐えるICTインフラの構築」などの都市インフラを提案するという。

 また、今後はこの取り組みをもとにスマートシティソリューションをパッケージ化し、上期中には新興国を中心に構想が進んでいるスマートシティに対し、地域ニーズに即した提案活動を展開するとしている。

 NECはこれまでに、中国の物聯網(国家情報通信技術戦略プロジェクト)、オーストラリア政府のICTプロジェクト、米国最大の電力技術研究所であるEPRIの大規模蓄電システム実証実験、イタリア大手電力会社との次世代スマートグリッドシステムの共同開発などの経験を持つ。

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