[仕事術]重要な仕事をまず初めに、細かな雑用は後で

2011年6月10日 15:56

印刷

■重要な仕事を1日の初めに
 この記事を読んでいる方は恐らく、1日の中で最も重要な仕事(自分の個人的もしくは仕事上の長期的な成功を後押しするために必要なこと)が何かということを、1日の初めに考えるように勧めるアドバイスを目にしたことがあるのではないでしょうか。

 まだこれを試したことがないなら是非試して下さい。1日がただ過ぎ去ってしまうという感覚は誰しも持つものですが、1週間、1カ月、1年ではどうでしょうか。悲しい事実は、私たちが(仕事でも人生でも)最もやりたいと願っている多くのことを実際にはできないことです。これは大抵、私たちが重要な仕事ではなく、“差し迫った”用事をこなすのに忙しすぎるからです。だからといって、緊急の仕事を終わらせずにほっておくこともできませんね。

■“差し迫った”用事は何とかなる!
 ここに一つの解決策があります。それは、本当に重要なことを一日のまず初めにやってしまうことです。それでも差し迫った仕事はこなすことができます。なぜかといえば、差し迫った仕事は“しなければならない”からです。

 言い換えてみれば、経費の報告書をまとめることであったり、スーツをクリーニングに出すことであったり、そういったこまごまとした仕事は、日々の生活に必ず必要なものです。だから、必要な時にこなすだけのエネルギーが湧いてくるはずです(しかし、こういった仕事は長期的な成功のための大きな計画には必須のものではありません)。

 あるいは、これまでよりも、そういった仕事をより短時間で効率的にこなす対処法を経験とともに身につけていくこともできるでしょう。また、こういった仕事をこなすために、他の人の助けが必要だと気付くかもしれません。それもいい方法です。どちらにしても、毎日朝も午前も午後も夜にも何かをめいいっぱいに詰め込んでいない限りは、こういったこまごまとした仕事をこなす方法を見つけられるはずです。

 誰でも職場や社会人として求められるこまごまとした作業や雑用を抱えていますが、これがより大きな目標や夢を阻害するものとなってはなりません。最も重要な仕事に1日の初めに取り組む習慣を身につけられれば、他の事は案外何とかなるものだという嬉しい驚きがあるはずです。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

関連記事