経産省、レアアース使用量の削減促し、企業に補助金87億円

2011年6月4日 23:57

印刷

 経済産業省は3日、中国による輸出制限などにより価格が高騰しているレアアース(希土類)やレアメタル(希少金属)の使用量低減・代替、リサイクル、供給源の多様化などに取り組む企業に対し、約87億円を補助すると発表した。昨年にも実施された「レアアース等利用産業等設備導入補助金」の2次公募に申請があった118件のうち、68件を採択したもの。総投資額は約300億円規模になる見込み。
 
 同省によると、この補助事業により、「レアアース等関連企業の海外流出防止」、「レアアースと並んで供給リスクが懸念されるレアメタルの安定調達促進」、「被災企業の復旧促進」が期待できるという。

 「レアアース等関連企業の海外流出防止」については、「これから需要の急拡大が見込まれる、次世代自動車に不可欠なネオジム磁石や電池部素材などの成長産業の国内立地を確保し、生産拠点・コア技術の海外流出を阻止する」と同省は説明する。
 
 また、昨年実施された1次公募では、緊急性の高いレアアースに焦点を当て、158件、約329億円分を採択したが、今回は、使用量の多い研磨材や排ガス用触媒に加え、自動車等に使用される鋳物用添加剤について重点的に支援していく方針。加えて、タングステンや白金族、ニッケル、コバルトなど、安定調達に懸念のあるレアメタルも補助の対象に含み、貴重な資源の確保に努める。同時に、震災により影響を受けたサプライチェーン(供給網)の早期復旧を促進させるという。

 採択案件の内訳は、レアアース等の使用量低減・代替が27件、リサイクルが19件、供給源の多様化が3件、ユーザー産業によるレアアース等に関する試験・評価設備等の導入が19件となっている。

関連記事