柏の葉・流山エリアの新しいまちづくりにヤマハ発が電動バイクで協力

2011年5月27日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 ヤマハ発動機は、特定非営利活動法人柏の葉キャンパスシティITコンソーシアムが主体となり進めている新たなマルチ交通シェアリングサービス「柏の葉・流山 いろんな乗り物 街乗り!シェアリング」の社会実験に協力し、6月8日より7月5日までの約1カ月間、同社の電動バイク「EC―03(イーシー ゼロ スリー)」5台を貸し出すことを発表した。

 「EC―03」は、ヤマハ発動機が将来ますます多様化が見込まれる"パーソナルコミューター"のひとつとして開発したもので、同社が中期成長戦略として掲げている「スマートパワー」を具現化する製品のひとつ。高エネルギー密度の50Vリチウムイオンバッテリーと超薄型パワーユニットを軽量アルミ合金製フレームに搭載し、軽快な走行性能と1充電あたりの走行距離43Km(30Km/h定地)を実現したほか、一般家庭でも充電可能なプラグイン充電方式を採用するなど、都市部での近距離移動に適した機能・走行性能を備えているという。

 同社は、これまでも地元・浜松市を始め、神奈川県や大阪府、群馬県桐生市など電動バイクの普及において地方自治体との協力関係を築いてきた。今回協力する「柏の葉・流山 いろんな乗り物 街乗り!シェアリング」は、総務省による「平成22年度地域ICT(情報通信技術)利活用広域連携事業」の一環として、ITを活用しながら複数車種を対象に、貸出・返却ポートを自由に選択できる次世代型のシェアリングシステムを検証する社会実験。公・民・学の連携によって新しい街づくりを進めている柏の葉キャンパスシティ(千葉県柏市)および千葉県流山市で実施されるという。

 今回の実験では、総勢100名のモニターを募り、複数車両の連携による機動力・柔軟性に優れた新しい交通システムを創出するとともに、移動データを共有化し、新しい街づくりのあり方も探求。またEVを用いることで、交通分野における二酸化炭素の大幅削減も期待されている。

 同社では今後も、地方自治体との連携に加え、EV普及に欠かせない、充電インフラ整備や次世代の都市づくりなどの活動に積極的に取り組んでいく方針だ。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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