今夏、東京23区は計画停電の対象外 東電が見直し

2011年5月13日 20:08

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 東京電力は13日、同日政府の電力需給緊急対策本部から示された「夏期の電力需給対策について」の内容を踏まえ、計画停電(今夏は原則不実施の方針)の運用を見直した。同社によると、1グループあたりの停電回数は1日1回で、1回あたりの停電時間は2時間程度になる予定。現行実施されている「日替り停電制」(停電時間帯が毎日変わる)は継続される。

 停電対象は今後決定されるが、東京23区は、「鉄道、信号機、医療機関、高層住宅・ビル等が高密度に存在し、昼間人口も多く、国の基幹的な機能が集積していることから停電対象としない」との政府の見解を踏まえ、計画停電の対象からはずす。一方、その代替手段として、「23区の需要家に対して需給調整契約の締結などを促し、需給逼迫(ひっぱく)時に計画停電を回避できるよう一層の需要削減を求める」(政府見解)という。

 また、被災地域も原則として計画停電対象外とするほか、医療機関等についても、緊急かつ直接的に人命に関わることを考慮し、停電による影響をできる限り緩和していく方針。なお、鉄道・医療機関等、計画停電対象外となる施設と同一送電線から受電しているために3月に停電を行わなかった顧客については、今回技術的に可能な範囲で計画停電の対象に含めるという。

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