ダイキンの業績面の評価は?日足・週足チャートは?=犬丸正寛の銘柄カルテ

2011年5月12日 19:09

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

【どうなっている】 ダイキン工業の5月12日(木)株価は、一時118円高の2734円まで買われ、震災発生直前3月10日の2697円を回復した。3月15日には2077円まで下げていたから安値からの上昇率は32.0%。

【どうなっている】 ダイキン工業の5月12日(木)株価は、一時118円高の2734円まで買われ、震災発生直前3月10日の2697円を回復した。3月15日には2077円まで下げていたから安値からの上昇率は32.0%。[写真拡大]

■日足チャートでは深追いは避け、下げたところは押し目買い

  【どうなっている】 ダイキン工業 <6367> の5月12日(木)株価は、一時118円高の2734円まで買われ、震災発生直前3月10日の2697円を回復した。3月15日には2077円まで下げていたから安値からの上昇率は32.0%。

  株価急伸は11日(水)に発表した2011年3月期を手がかりとした。ただし、2012年3月期の見通しは「未定」だ。売上は13.3%増の1兆1603億3000万円、営業利益71.3%増の754億5500万円、純益2.5%増の198億7200万円、1株利益68.1円だった。配当は年36円。純益が小幅の伸びだったのは投資有価証券評価損268億5300万円を特損として計上したため。利回りは1.7%、PERは30.4倍と割安感はない。

  【どうなる】 業績面については、2012年3月期の会社側予想は未定ながら、2011年3月期のような特損はないとみられる。このため、2012年3月期の1株利益は100円程度も予想されそうだ。また、営業利益についても、引き続き新興国向け需要の堅調と、国内では被災地での住宅着工等に伴いエアコンの需要が見込まれることから2012年3月期も営業増益が予想される。

  ただ、過去最高の営業利益1280億3800万円(2008年3月期)まで届くかどうかは分からない。

  仮に、1株利益が100円ならPERは20倍と、それほど割高感はなくなる。今後は復興のツチ音の高まりを聞きながらの相場となるだろう。ただ、2750~3000円にはシコリ帯が横たわっている。このゾーンを直ちに突破することは難しいだろう。

  【どうする】 日足チャートでは短期急伸で警戒感もある。しかも、2750円のフシにも接近することから深追いは避けて素早い売買を心がけたい。一方、週足チャートでは3000~3200円も中期では見込める。利益確定売りなどで下げたところは押し目買いだろう。中期の目処は夏場の気温上昇とともに動く習性もあるので7~8月頃が目安だろう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

【関連記事・情報】
健康も株も昔腹8分が今6分=犬丸正寛の相場格言(2011/04/06)
行き過ぎも相場なり(常識水準で収まるか)=犬丸正寛の相場格言(2011/04/04)
LED照明関連銘柄特集(3)=主要各社は拡販戦略でLED照明事業拡大へ(2011/05/03)
電子書籍関連銘柄特集(2)=電子書籍本格普及へのカギは?(2011/05/10)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事