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親の不安を払拭、口に入れても安心な玩具
乳幼児の誤飲は、子供を持つ親にとって敏感ながらも起こる確率が高い事故のひとつ。誤飲事故で多いタバコや薬などは、子供の手に届くところに置かないのが鉄則だが、遊び道具や文具などに関しても、安全性が高いモノを選ぶことが大人の責任といえるだろう。
タイの玩具メーカーであるプラントイ社は、25年間の寿命を終えたゴムの木を原材料とした玩具を製造。ヒトに有害な防腐剤を一切使わず、塗料にも毒性のないものを使用している。そのため、過って口に入れたり舐めたりしても人体への影響が少ないと、ヨーロッパを中心とした世界各国で数多くの賞を受賞している。なお、国内では、木のおもちゃアンダンテなどのウェブショップサイトで購入が可能だ。
みつばち製品の製造・販売を行う山田養蜂場では、ミツロウをはじめとする天然由来成分を中心に開発したみつばちクレヨンを販売。はちみつを食べたミツバチが腹部から分泌する天然素材のミツロウは、ミツバチの巣の主成分であり、口紅や医薬品、お菓子などの食品原料にも利用されている。これらミツロウを27%も含有させることに成功した同クレヨンは、世界一安全なクレヨンを目指し7年もの歳月をかけて開発された。パーム油やウコンなども配合し、パラフィンや鉱物油、石油由来のワックスなどは一切使用していないため、間違って口にしてしまっても害が少ないといえる。さらに、塗りつぶしてもカスが出にくく、色なじみがよいなど、クレヨンとしての性能も落とすことなく仕上げられている。
このように近年は、口に入れても問題のない自然素材を原料に使った玩具や文具を製作する企業が増えてきている。しかしヨーロッパを中心とした海外と対比すると、日本はまだまだ安全性の高さを重視した子供用製品の普及率が低いのは事実だ。今後、どれだけ国内メーカーが研究や開発を推進できるのか注目していきたい。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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