関連記事
ここがポイント-会社を伸ばす中小企業の採用戦略:第1回 採用活動の心構え(1)(2/2)
■採用活動は投資活動であり、広報宣伝活動でもある
先に「採用活動は経営資源を獲得するための投資」と言いましたが、中小企業の場合はどうしても欠員補充や増員という観点で、「その時にある仕事や見通せる仕事に人をあてがう」という事に傾きがちになり、投資という要素を忘れがちの傾向があります。
もちろん大企業のようにはいきませんが、それでも人員構成、年齢構成、人材育成といった中長期的な視点もできる範囲で考慮することは必要でしょう。「採用活動は投資である」という事は、常に意識しておく必要があると思います。
また採用活動は、実は企業そのものの広告宣伝活動という要素も持っています。募集広告を出した途端に、いろいろな所から営業電話が入るようになったご経験はありませんか? 募集広告は単に求職中の人だけでなく、直接間接の顧客や取引先、新しい取引先を探している業者、競合他社やライバル会社、企業研究や調査といったことで、こちらが想定しないような非常に多くの人たちから見られています。
採用を行うという事を外から見れば、相応の業績を上げていると見られるでしょうし、募集背景からは、新規事業を立ち上げる、仕事を受注したなど、見方によって様々な情報が得られます。逆にこちらはそのような情報を発信した事になるという意識を持ち、できればこれを利用していくことです。企業イメージそのものの発信にもつながるということを、理解しておく必要があると思います。
次回は、主に応募者との接し方での心構えについて、お伝えしたいと思います。
※次回コラムは来月中旬に掲載の予定です。
スポンサードリンク