カーボンナノチューブの量産技術や薄膜生成技術が相次いで発表される

2011年2月9日 10:00

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記事提供元:スラド

  guicho2.71828 曰く、

 ここ数日、カーボンナノチューブ関連のニュースがいくつか出ている (日本経済新聞の記事Searchina の記事 / NEDO のプレスリリースdoi:10.1038/nnano.2011.1) 。

 一つ目は産業技術総合研究所と日本ゼオンにより高価な単層カーボンナノチューブを従来の 1/1000 のコストで生産できる技術が確立され、春から試験生産が開始されるとのこと。技術の確立そのものは 2007 年の産総研のプレスリリースにあるものと思われるので、今回のニュースは試作装置の設置と試験生産の開始にあるのだろう。

 二つ目は世界で初めてプラスチック基板上でカーボンナノチューブ集積回路の動作に成功したというもの。気相ろ過・転写法と呼ばれる簡単で高速なカーボンナノチューブ薄膜の生成を実現し、この方法を用いて作られたカーボンナノチューブ TFT は高い移動度とオン/オフ比を実現。任意の基板材料に高性能薄膜を形成できることを利用して、透明で柔軟なプラスチック基板上でカーボンナノチューブ集積回路を動作させることに成功した。

 数年前にイリノイ大学が印刷によって折り曲げ可能なプラスチックシート上に集積回路を構築することに成功しているが (/.J 記事) 、二つ目の成果はどう違うのだろうか。

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折り曲げ可能なプラスチックシート上に集積回路を印刷で構築 2008年07月30日

 

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