関連記事
咲いた花から散り、散った花からまた咲く、相場もまたしかり=犬丸正寛
早くに咲いた「梅」は散り、待ちに待った桜のあでやかさもあっという間です。まさに、相場の『天井3日』と同じです。阿刀田高氏著、『花の図鑑』のように、それぞれの花が短い花の命を謳歌します。銘柄も同じです。相場の命はそれほど長くはないのです。[写真拡大]
■咲いた花から散り、散った花からまた咲く、相場もまたしかり
春には、多くの花が一斉に咲きます。しかし、同じ春という季節の中でも、やはり、そこには微妙に咲く順番の違いがあるようです。「梅は咲いたが桜はまだかいな」と歌われるように、早春のトップを切って「梅」が咲き、春の訪れたことを、まだ冷たい風に香りを乗せ、漂わせます。そして、菜の花、桜、つつじ、藤、菖蒲などと咲いて、夏の花ひまわり、百日紅(さるすべり)、さらに秋のコスモスへと移り行きます。
当然、早くに咲いた「梅」は散り、待ちに待った桜のあでやかさもあっという間です。まさに、相場の『天井3日』と同じです。阿刀田高氏著、『花の図鑑』のように、それぞれの花が短い花の命を謳歌します。銘柄も同じです。相場の命はそれほど長くはないのです。先に咲いた花と同じように、全体相場が調整の間から動き始める銘柄が必ずあります。それが、「先駆銘柄」です。
そして、相場の最終局面で動く「出遅れ銘柄」があります。この出遅れ銘柄は、季節なら木々が葉を落とし始めた頃に咲く「菊」のようです。こうしてみると、1年を通して眺むれば、早く咲いた花から散っていきます。そして、秋から冬を経て、欲年、また先に散った花から咲きます。銘柄にも必ず、こうした順番があります。先に買われた銘柄が1年を通じて活躍することはありません。ここは、しっかり押さえておくことです。先に咲けば、必ず先に天井を打つのです。何が先駆銘柄かをしっかり見極め、特に、その銘柄の散り時を見逃さないことが相場のリズムをつかむ上で非常に大切です。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
【関連記事・情報】
・需給はすべてに優先する=犬丸正寛の相場格言(2011/01/20)
・相場強弱聞くは1人と心得よ(相場見通しに迷ったら)=犬丸正寛の相場格言(2011/01/17)
・株はもとの古巣に帰る=犬丸正寛の相場格言(2010/12/08)
・押し目買いに押し目なし=犬丸正寛の相場格言(2010/12/03)
・犬丸正寛の『時を買え投資法』で着実に稼ぐ、メールマガジンが創刊!(2011/02/02)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク