ネット上の大量な情報を整理し、信頼性の判断を支援する技術が開発される

2011年2月3日 10:30

印刷

記事提供元:スラド

 ある Anonymous Coward 曰く、

 NEC、東北大学、奈良先端科学技術大学院大学 (NAIST)、横浜国立大学が共同で、ネット上において意見が分かれる事柄に関する文字情報を分析・整理し、論点と論争の時間的変遷で分かりやすく提示する技術を開発したとのことだ (NAIST のプレスリリースより) 。さらに、この技術を応用した情報信頼性判断支援システムというものが 2/1 より公開されている。

 この技術は、利用者が入力した気になる意見に関して、賛否、根拠を論じた意見などを 1 億以上の Web ページから分析し、言論マップとして提示し、重要な意見を抽出して、意見間の対立点をどのように理解したらよいか整理し、読み解き方を解説した要約レポートを示すという。さらに、気になる意見に対する他の人々の意見の変化を時系列に分析し、意見の変遷と意見が変わった要因を提示するということだ。

 現在のところ、「バナナダイエットは効果がある」、「こんにゃくゼリーは安全だ」、「南極の氷は減っている」などといったトピックが分析済みになっている。ぱっと見たところは、よく言われがちな対立点が抽出されているように見えるのだが、意見の抽出元となっている Blog 記事がどうも微妙な記事が多いように見えるので、あくまで議論の整理というのが目指すところなのかもしれない。

 スラッシュドットのコメントを読む | インターネット

 関連ストーリー:
米諜報員向けビデオゲーム、認知バイアスを正すのが狙い 2011年01月28日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事