政治的に正しいマーク・トウェイン、刊行される

2011年1月11日 13:30

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記事提供元:スラド

  oguma 曰く、

 この度マーク・トウェインの代表作「ハックルベリー・フィンの冒険」と「トム・ソーヤーの冒険」について、「ニグロ」などの差別用語を別の語に置き換えた改訂版が出版されるらしい (Reuters の記事CNN.co.jp の記事より) 。

 監修を担当したオーバーン大学のアラン・グリッベン教授によれば、『明らかに侮蔑的な意味合いを持つ人種差別表現は「現代の読者に嫌悪感を抱かせる」』らしい。また、米国内での多くの学校で教材として利用できないことを憂いた面もあるらしい。

 米国内でも反対の声が上がっているようだが、両作品は当時の時代背景を背負っているからこその名作であると思うので、安易な書き換えが作品を損なってしまうのではないかと危惧するところ。また、読者にも当時の米国の「差別感」「雰囲気」と言ったものを学ぶ機会を失わせるのではないだろうか。

 著作権法的には同一性保持権との関係が気になるところだが、記事によれば米国法では問題がないらしい。この辺り、詳しい方がおられましたら、ご説明いただけるとありがたい。

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