活性酸素は老化の原因ではないとのマギル大学による研究

2010年12月21日 11:30

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記事提供元:スラド

  capra 曰く、

 美容雑誌などでは老化の原因として悪の親玉かのような扱いを受ける「活性酸素」が、実際には老化を引き起こしている訳ではないらしいことをカナダのマギル大学の研究者らが突き止めたそうだ (CBC news の記事本家 /. 記事より) 。

 研究では、活性酸素を多く発生させるよう遺伝子操作されたミミズが使われた。このミミズにパラコートという強力な除草剤を与えたところ、除草剤を与えなかった遺伝子操作されたミミズよりも 6 割長生きした。さらに、除草剤を与えたミミズに抗酸化剤を与えたところ、伸びた寿命が最大 4 割短くなったという。

 この研究を率いた Siegfried Hekimi 博士曰く、活性酸素は老化に伴う細胞へのダメージを防いでいるとも考えられるという。だからといって、老化に対抗するには活性酸素を増やせということではないそうなのでご注意を。また、これ以外にも活性酸素と老化の因果関係を否定する研究は近年いくつか発表されている。しかしあまりにこの考えが広まってしまったため、社会的通念を覆すのはなかなか難しいそうだ。

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