[仕事の生産性]マルチタスク依存症を克服する

　英国の研究グループが過去に、マルチタスクに関して、一度に多くのことをしすぎると、マリファナを使用したときとおよそ同じ程度に生産性が低下するという研究結果を発見したことがあります。

　運転中や会議の途中にBlackberryやiPhoneでメールをチェックしたり、複数のプロジェクトを頻繁に行き来していることに中毒になっている人には（驚かないとしても）心を騒がすニュースではないでしょうか。

　しかし、これが正しいことは否定できません。人間の脳は多数の異なったタスクや考えを同時に処理するのに適した構造ではありません。ですから、あなたがマルチタスクの中毒になって仕事時間中に注意力が散漫になっているなら、その癖を直して生産性を高めるティップスをご紹介します。

■視界から外れたら、考えからも消える
　何か仕事に取り組むときには、作業スペースから集中をそぐようなものはすべて取り除いてきれいにしましょう。今する仕事以外の別の作業やガジェットをしばらく適当な場所に移しておけば数分で集中することができます。

■短時間に集中して働く
　一時間や二時間も集中し続けるというのは難しい場合があります。しかし、15分や30分間だけ集中するというのは難しくないのではないでしょうか。このことを心に留めて、一日を短いブロックに分割します。差し迫ったプロジェクトのために1時間30分、次に、メールチェックや同僚との会話、その他の小さい仕事のために5-10分といった具合です。数時間の間、色々なことをあれこれやるよりも、短い時間に集中するほうがより多くの仕事をこなせるでしょう。

■小さなことを一まとめにする癖をつける
　なぜメールボックスを1日中開いたままにするのでしょうか？他のことをしている時に集中が削がれますし、一度に全部まとめて返信したほうが速いのではないでしょうか？同じことは、電話やメール、訪問にも言えます。このような集中の妨げとなることは切り詰めて、別の仕事をしている最中にこういったことに割り込まれることがないようにしましょう。そうすることで、もっと速く仕事をこなせるようになるはずです。