イカタコウイルス作者事件初公判、器物損壊罪に該当しないと無罪主張

2010年12月10日 16:00

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記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 今年8月にイカタコウイルスの作成者が逮捕された事件(ウィルス作成者、再逮捕:今回の罪名は器物損壊罪)について、12月9日に東京地裁で初公判が開かれ、被告は「器物損壊にはあたらず、そういう意図もなかった」と無罪を主張したそうだ(産経新聞の記事)。

 その理由として弁護人は「パソコンのハードディスクに影響が生じたのは一時的で、復旧は可能だった」と述べたとのこと。器物損壊罪が成立するためにはハードディスクやパソコン自体が、再インストールできなくなるなど、機能しなくなる被害が出る必要があるという主張とみられる。

 一方、産経新聞の解説記事は、ウイルス自体を取り締まる法律の制定が遅れているためにこうなっていると指摘、ウイルス罪の制定を求める声を取りあげている。

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