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【銘柄診断】千代田化工建設は好業績の織り込みは一巡、新たな展開材料を待つ
千代田化工建設 <6366> は4月5日の年初来高値963円から調整局面に入り、8月25日の546円という年初来安値で底を打った。日柄で4か月半、下げ率で44%下げとなり、それなりに整理一巡感を示す数字である。
底値からの戻りの局面ではトクヤマグループから、マレーシアにおける多結晶シリコンプラントの設計・調達・建設業務を受注、今3月期9月中間決算の再増額と株価上昇を補強する材料が相次いだ。そして11月11日には今3月期通期についても営業利益を60億円から160億円(前期17億円)に増額した。
ここでは後半の営業利益も当初の40億円から107億円に大幅に修正した。中間期の受注高が1243億円と前年同期の732億円をはるかにしのいでいることもあり、市場では来期の業績続伸を想定する声が強まった。株価の下落につれ信用買い残の投げが増加し信用買い残はピークの300万株から113万株まで減少、売り方は居座っているため売り残は175万株と買い残を上回る売り長の状態にあり、需給も好転に向かってきた。
ただ、株価面では好材料の織り込みが一巡した感もあるだけに、ここからの伸び上がりには新規受注など新たな材料も欲しいところだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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