東芝、ASEAN地域向けにバッテリー内蔵液晶テレビを発売-2011年までシェア20%を目指す

2010年11月30日 09:53

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 東芝は29日、シンガポールなどASEAN地域に、停電中でも視聴できるバッテリー内蔵液晶テレビなど域密着型モデルモデルと高付加価値モデルを発売すると発表した。

 今回発売するのは、電波の受信感度の弱い地域(弱電界地域)に対応できるRFブースターを内蔵した「パワーテレビ(Power TV)シリーズ」の3モデル。特に、PC1は世界初のバッテリー内蔵液晶テレビで、停電の時にもバッテリーからの電源供給に切り替えることで最大2時間の視聴が可能な製品である。

 また、高付加価値モデルとして、「CELLレグザ」のコンセプトを受け継いだ最上位モデル「55ZL800」と「WL700シリーズ」も同時に発売する。55ZL800は2D3D変換機能を搭載した3D対応モデル。新開発の「シーボ・エンジン(CEVOENGINE)」と「メガLEDパネル」を搭載し、高画質を実現した。また、サウンドバーの搭載で、同地域の強い需要である高音質化を追求した。

 「WL700シリーズ」は北欧のデザイナー、ヤコブ・イェンセンとのコラボレーションで実現したモデル。奥行き29mmのスリムなデザインに、2D3D変換機能を搭載し3Dに対応したほか、高性能LSIとLEDバックライトの採用による高画質化と低消費電力化の実現で、デザイン性と環境性能を両立した。

 東芝は同商品をシンガポールやインドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムのASEAN6か国に発売し、2011年にシェアを20%まで拡大することを目指す。

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