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大型輸送船一隻で自動車 5000 万台分の汚染物質
記事提供元:スラド
danceman 曰く、
自動車の排気ガスが健康に及ぼす被害に関してはよく取り沙汰されるが、巨大コンテナ一隻から排気される癌や喘息を引き起こす化学物質は自動車 5 千万台分に等しく、これまで船舶産業による汚染は軽視されてきたことが指摘されている (Guardian の記事、本家 /. 記事より) 。
Green Car Reports の記事によれば、70 年代半ば以降、先進国の自動車排気量に厳しい規制を設けることで、電子式エンジン制御装置及び、新高圧燃料噴射装置、触媒コンバーターの開発が進んだ。その結果、自動車から排気される窒素酸化物、二酸化炭素、炭化水素はこの 30 年間で 98 % 以上も削減されている。それに対して船舶は未だ、まだ排気量に規制がなかった 1965 年頃の自動車のようであるとのこと。さらに最悪なことに、コンテナ船の運航に使用されるバンカー重油は極めて粗悪であり、ディーゼル燃料に比べて 2 千倍も硫黄を含んでいるという。
国連国際海事機構は昨年の 10 月にようやく、2020 年までに船舶燃料に含まれる硫黄を 90 % 削減する協定を締結し、2011 年より炭化水素など粒子状物質を除去する新型エンジンの開発を要請するとのこと。海上で起きていることは遠いところの問題として見過ごされてきたが、これからは厳しい監視の目を向け続けなくてはならないようだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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