次代の教育を拓く新組織を学習塾大手5社が共同発起

2010年11月24日 11:00

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 市進ホールディングス <4645> とウィザス <9696> 、栄光<9789> 、進学会<9760> 、増進会<が発起人となり、子どもたちに主体的生きる力をつけさせるため、次代の教育を考え、日本の教育に関して提言し、具体的に働きかける新組織、一般社団法人「次代の教育を共に拓く会」を11月19日に正式設立した。

 現在、大学への進学率が5割を超え全入時代といえる状況の中で、これまで受験を主目的とするような教育は様々な問題を抱えている。例えば、子どもたちが主体的に考え、行動し社会に対応できる力や、自立心、問題解決能力、対人コミュニケーション力、国際人としての育成である。さらに、情報技術の進化に伴い、デジタル教科書の誕生やオンデマンド型学習など大きな変化をもたらしているのも現状である。そこで、日本の子どもたちが置かれている状況に対して提言や具体的活動を行うことを目的に、同組織が設立された。

 今回設立された「次代の教育を共に拓く会」では、「主体性と行動力を身につける自立教育」や、「創造力と理論力を養う思考教育」「対話力と交渉力を育む対人教育」など国際社会で生きるために必要な能力や、現代の子どもたちに欠けている能力など日本の教育会が全力で取り組まなければならないものを育んでいく。そのために、教育講演会や、対話の実施、生徒や保護者などを対象とした各種コンテストの実施、国語力検定などの各種検定の参加・実施、教育界・行政・産業界などとの連携を取っていく。これらを通じて、日本の教育界の発展に貢献していく考えだという。

 同組織の理事長には教育分野で豊富な経験と知識を持つ、日本教育大学院大学教授の高橋誠氏が就任。次世代を担う、新たな人材の教育に大きな一手をもたらす組織となることが期待される。
(編集担当:山下紗季)

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事