高島屋百貨店の東大寺展から連想して、紙パ銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

2010年11月19日 16:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

東京・日本橋の高島屋8階ホールで23日まで開催中の、特別展『東大寺 ~近現代の名品』を見た。「奈良の大仏様」や「お水取り(修二会)」行事等で有名な東大寺に伝わる、仏像や奉納品、また、行事に使われる法衣など、名品約60点が展示された。

東京・日本橋の高島屋8階ホールで23日まで開催中の、特別展『東大寺 ~近現代の名品』を見た。「奈良の大仏様」や「お水取り(修二会)」行事等で有名な東大寺に伝わる、仏像や奉納品、また、行事に使われる法衣など、名品約60点が展示された。[写真拡大]

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  東京・日本橋の高島屋8階ホールで23日まで開催中の、特別展『東大寺 ~近現代の名品』を見た。「奈良の大仏様」や「お水取り(修二会)」行事等で有名な東大寺に伝わる、仏像や奉納品、また、行事に使われる法衣など、名品約60点が展示された。

  目玉のひとつは、1980(昭和55)年に行なわれた「大仏殿昭和大修理」の際に奉納された『華厳経』だ。著名書家による写経、日本画の巨匠による見返し絵がすばらしかった。お経は、楷書、あるいは隷書というのだろうか、決まった書体で書かれているらしいのだが、人によって字の雰囲気が異なっており、おもしろかった。東山魁夷や平山郁夫、杉本健吉、須田剋太ら著名画家の絵も展示されており、すばらしかった。

  もうひとつ、印象に残ったのは、会場で流されていた「お水取り」行事の映像だ。夜の暗い寺の内外で僧たちが扱う火が、荘厳で美しかった。

  華厳経から連想して、「パルプ・紙」セクターで優良銘柄を探してみた。

★日本製紙グループ本社 <3893> (東1)

  製紙業界トップの1社、日本製紙グループ本社 <3893> (東1)を入れる。19日終値は6円安の2038円。単位100株。PERは約15.8倍、PBRは約0.5倍となっている。チャートは5月18日につけた年初来高値2802円から反落し、以降は円高傾向や業績予想の下方修正などを背景に、続落トレンドで来ていた。11月4日に上場来安値1950円をつけ、悪材料出尽くしで底を打ったと見たい。まずは次のフシであり13週移動平均線でもある2100円ライン、さらに次のフシであり26週移動平均線でもある2200円ラインへ…と戻り足で行きたい。

★ザ・パック <3950> (東1)

  ショッピングバッグの大手メーカー、ザ・パック <3950> (東1)を入れる。19日終値は25円高の1494円。単位100株。PERは約9.9倍と割安水準。PBRは約1倍となっている。チャートは8月30日につけた年初来高値1697円をピークに続落トレンドで来ていたが、この1~2ヵ月ほどは下値1420円ラインでダブル底を形成。リバウンド局面に入ると見たい。上値1600円フシが目標か。今期2010年12月期連結業績予想は期中に下方修正し、純利益は前年比減益予想とはいえ、売上高、営業・経常利益は微増収増益を見込んでいる。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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