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底値圏の大陽線買い、高値圏の大陰線売り=犬丸正寛の相場格言
経営においても、よく似た状況はけっこうあるものと思われる。株のように大陽線、大陰線ではないかもしれないが、下落一途だった都心の土地が思った以上に上昇した時とか、今まで売れなかったものが急に売れ出したとか、注文が今までと違って増えてきたなど、いたるところに変化は転がっている。[写真拡大]
■底値圏の大陽線買い、高値圏の大陰線売り
今回は、かなり技術的となるが、この格言は相当に確率が高いものである。最近、株式投資を始められた人にこそ大いに役立てもらいたいので是非、覚えておいて欲しい。
陽線には通常、日足、週足、月足などがあるが、日足の場合の陽線は、その日の「始値」よりその日の「終値」が高い場合を指し、週足はその週の最初の始値より週末の株価が高い場合をいう。月足も同じで月初に比べ月末の株価の高い場合である。「陰線」は逆で、日足、週足、月足とも最初の値段に比べて最終の値段が安い場合である。
どのくらいを大陽線というかは、株価が高い値段の値がさ株か、安い値段の低位株かによって違ってくるが、どちらかといえば数値で表すより見た目での判断を言うので、日ごろからチャートを眺めるクセをつけておくことが大切である。それでも、パソコンをあやつる投資家ならデータ処理で。
たとえば株価300円未満の場合、30円程度の陽線が出たら買いサインが点滅するようにしておくのもいいだろう。一般個人は週足か月足を用いるのがいいだろう。とくに、月足での大陽線、大陰線は絶対見逃せないし、素直に受け取るべきである。
チャートを得意とする人は移動平均線との組み合わせでウオッチしており、株価が26週移動平均線を大きい陽線で上抜いた場合を「明けの明星」と呼んで買いの急所とし、反対に26週移動平均線を大きい陰線で切った場合を「暮れの明星」と読んで売りの急所としているから参考にしてほしい。
経営においても、よく似た状況はけっこうあるものと思われる。株のように大陽線、大陰線ではないかもしれないが、下落一途だった都心の土地が思った以上に上昇した時とか、今まで売れなかったものが急に売れ出したとか、注文が今までと違って増えてきたなど、いたるところに変化は転がっている。なかには一時的なケースもあるだろうが、しかし、経営者たるものは先入観を捨てて、一応は状況が変化したのではないかと素直に向き合って行くことが勝機を逃がさないポイントだろう。このあたりの感覚が優れた人が時代を捉えることのできる経営者として評価されるのである。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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