櫻井財務副大臣が「予算に横串を入れ、企業の海外移転を阻止する」と発言

2010年11月11日 05:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

国会では、現在、衆院予算委員会で補正予算案の審議を行っているが、殆んどの議論が「尖閣ビデオ流出」問題に集中し、委員会はさながら外交防衛委員会に様変わりした感がある。

国会では、現在、衆院予算委員会で補正予算案の審議を行っているが、殆んどの議論が「尖閣ビデオ流出」問題に集中し、委員会はさながら外交防衛委員会に様変わりした感がある。[写真拡大]

【「霞ヶ関発・兜町着」直行便】

  国会では、現在、衆院予算委員会で補正予算案の審議を行っているが、殆んどの議論が「尖閣ビデオ流出」問題に集中し、委員会はさながら外交防衛委員会に様変わりした感がある。共産党や社民党が環境や介護問題をわずかに取り上げ、地味だが大切な政策課題を訴えているが、とても全体のものとはなっていない。今日、9日は今や予算委員会の「爆弾男」となった仙谷官房長官の「極秘メモ」が暴露されて、一時、議場は騒然となったが、良くも悪くもこの長官がこの国の政治を「騒がせて」いることだけは確かなようだ。

  さてもう一人、元気な政治家がいる。櫻井充財務副大臣だ。先に、「為替」と「肝炎訴訟」問題で物議を醸し言葉を慎んでいたが、どうしてどうして、記者会見では相変わらず口が滑らかで、野田大臣が謹厳居士で「面白くない」ことから、記者の間では、「ネタ取り」に重宝がられている。4日の会見では「産業空洞化」問題について発言したが、これはいつもの「問題発言」ではなく「重要発言」の部類だといえる。どうしたら生産拠点を海外に移転させなくても済むか、その政策的手法についての、政府の検討内容をこう話した。

  ◇ ◇ ◇

  企業立地に関して、こういう状況ですから海外に移転したいとか、そういう話も出ていて、例えば経産省の方から立地推進のための補助金なども出てはいるが、一方で、港湾の整備をしてもらえれば、海外に生産拠点を移さなくて済むとか、各地方自治体などでは減税も含めて様々なことがなされており、こういったことをトータルでやっていった方がより効率的ではないだろうかと。そして、国内に企業立地を推進することによって、今、菅政権として雇用を確保してくるということに資するのではないのかなと、そう考えている。

  国内の産業が海外に移転しないでくれというのは国の方針で、出来得れば海外からも企業を誘致したいという立場になっているので、まずその線に沿った方向で政策を、予算の措置をしていきたい。それらについては幾つかの省庁で提案がなされているが、そこを効率的にやっていけないのだろうかと。

  例えば、港湾の整備なら港湾の整備として、あるところに選択と集中で、例えば開業年次が27年なら27年だったものを前倒ししていった方が有利になるとすれば、そういったことも行っていかなければいけない。ただし、事業規模全体を拡張出来るかというと決してそういう状況にはないから、企業が経営をやりやすくしていくための立地の補助金もかみ合わせていくとか、それから、本来は立地の補助金がいいのか減税という措置でやっていくのか、研究開発投資減税の枠を広げていくことになるのかなどなど。

  いずれにしても、単発である政策だけを打っていくよりは、トータルとしてきちんとやっていった方が効果が上がるだろうと思う。企業を誘致する際にも減税を行ったりとか、様々な政策がなされてきているわけであって、そういうことをセットでやっていった方がより効率的ではないのか。

  今のところ各省庁横断的にやっているのが、1つは科学技術であり、もう1つがODA。これらは横串を刺しているのだが、これまで予算全体ではそういったところがなかった。財務省の中も各主計官縦割りになっているから、そこを横で予算措置をしていった方がより効果的に政策が実現できるのではないかということで指示を出すことにした。環境政策なども各省庁から色々出てきているから横串を刺していった方がいいものが出てくるのかもしれないと思っている。まさしくそういったことをやっていくのが政治主導だ。

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  話は「産業空洞化」「企業立地」の問題から、予算編成の手法や政治主導の必要性にと飛ぶ。これがこの人の「真骨頂」で、何を話題にしても最後は自分の「持論」に結び付けていく。今回のキーワードは「予算に横串を入れる」であった。官僚からも政治家からも情報発信がめっきり少なくなり、出てくるのは「官報」的情報ばかり、その中にあって櫻井副大臣は貴重な存在であることは確かだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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