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自民党が政府の「円高、デフレ対策」を「日本を空洞化する政策」と猛烈に批判

国会は衆参の予算委員会、参院の決算委員会の審議が行われたが、肝心の景気、経済対策の議論は補正予算案がいまだに提出されないこともあってすこぶる低調、一人、「影の総理」と揶揄される仙谷官房長官の「強弁」ぶりが目立つだけだった。[写真拡大]
【「霞ヶ関発・兜町着」直行便】
国会は衆参の予算委員会、参院の決算委員会の審議が行われたが、肝心の景気、経済対策の議論は補正予算案がいまだに提出されないこともあってすこぶる低調、一人、「影の総理」と揶揄される仙谷官房長官の「強弁」ぶりが目立つだけだった。そんな中、20日、久しぶりに自民党が「健全野党」の立場から政策提言を行った。内容は政府の「円高、デフレ対応のための緊急総合経済対策」についてので、「空洞化推進政策からの転換」「バラマキマニフェスト」「緊急総合経済対策」の3点について、次のように激しく批判している。
(1)「空洞化推進政策」からの転換
現政権の政策は、日本を空洞化する政策のオンパレードである。いわゆる「雇用空洞化5点セット」と言われるものであり、この転換なくして如何なる経済対策も大きな効果は望めない。製造業への派遣は原則禁止する、最低賃金はいずれ1,000円にする、CO2は15年で30%削減せよ、法人税率は40%で世界最高水準、1ドルは81円。
これでどうやって国内事業を継続しろと言うのか。これでどうやって雇用が維持できると言うのか。これでどうやって国内景気を回復基調に乗せることができるのか。今や、わが国は1985年、1995年に続く、戦後三度目の、しかも最大の産業空洞化の危機である。一度海外に出て行った事業は、なかなか戻っては来ない。雇用は企業が創るものであり、国内での事業環境を整えることこそ政府の役割である。
(2)「バラマキ・マニフェスト」4K施策の撤回と『財政健全化責任法案』の早期成立
政府の「緊急総合経済対策」の財源としては、想定外の税収増や利率低減による国債費返済の差額等を活用するようだが、子ども手当、高速無料化、戸別所得補償、高校無償化といったバラマキ施策を続けながら、一方でなけなしの貴重な財源を使うというのは、論外である。わが党が提案しているように、今次の補正予算の財源としては、まずは、子ども手当などの政策効果が薄いバラマキ施策の執行を停止して捻出すべきである。わが党の試算では、これで7,000億円は確保できる。
また、「本予算(恒久政策)は恒久財源、景気対策は一時的財源」との考え方を徹底し、国鉄清算事業団などの資産売却による一時的財源1.5兆円も当然活用すべきである。次代を見据えた規律ある財政を中・長期的に構築するという認識を超党派で一にするため、わが党が通常国会に提出して店晒しにされた『財政健全化責任法案』の速やかな成立を求める。
(3)地域活性化策の強化
「緊急総合経済対策」の具体的内容では、わが党の提案も随分と盛り込まれている。しかし、地域活性化対策が致命的に不十分である。地域の目線に立った支援の拡充を謳うのであれば、地域活性化交付金を3,500億円とせず、わが党が提案しているように、1兆5,000億円規模にすべきである。
また、下落が激しい米価への対策が見られない。これは農家の戸別所得補償制度の悪影響であり、一日も早い米価下落への対応が必要である。政府は、疲弊する地域を慮り、その具体的な活性化策を一層に強化すべきである。
「尖閣」問題で、民主党政権の「国土と国民を守る」覚悟と能力の脆弱性を衝き、大方の国民の同意を得られたとの「自信」を背景に、自民党は一気に攻勢に出て、政権奪還の足がかりにしたいところ。だが、この「対案」を見る限り、大雑把で説得性に欠ける。1年有余にしてすでに「野党慣れ」したのか、議論が粗くなってきている。
また、各省庁からのデータ提供が乏しくなり、政策情報が貧困になっているようでもある。かつての自民党政調は官僚を部会に呼び付け、政策を細部にわたって精査した。いま、官僚との接触がままならないなら、国会の委員部のスタッフを通じてでも、各省庁の政策情報を入手し、政策の制度を高めることであろう。選挙に勝つことばかりでなく、政策で勝つこと、これが政権復帰への近道。先の総選挙での民主党308議席は、いまや「砂上の楼閣」となろうとしている。次の選挙では200議席も取れないだろうという「予測」も既に出ている。それは、ひとえにマニフェストの「幼稚さ」、つまり、「政策の未熟」によるものである。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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