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東洋紡STC 開発体制を再編
東洋紡STCは10年度、商品開発の体制をスポーツ、インナー、織物の3グループに「編成し直し下期から再スタートさせる」(香川裕行社長)ことで新素材開発のスピードアップ、企画提案力の強化・拡大と取り組んでいく。
東洋紡STCは事業構造改善に伴う業容の縮小、中東輸出の低迷などで苦戦を強いられた09年度を底に業績を回復させている。
東洋紡連結の衣料繊維事業は4-6月期決算で減収・営業損失にとどまった。これは製品OEM(相手先ブランド生産)事業の拡大に伴い、売り上げ、利益がともに上期後半に偏重して計上される事業構造になってきているためで、「上期トータルでは利益を確保できる」(香川社長)としている。
10年度は開発力、企画提案力の向上を目的に商品開発の体制をスポーツ用ニット、インナー用テキスタイル及び特化糸、織物の3グループに再編。それぞれにおける新規開発を改めて徹底し、商品力の増強、企画提案力の充実を図る。
東洋紡STCはこの間、不採算事業の縮小などによる構造改善を進める一方、スポーツ製品、ユニフォーム、インナー、織物(中東輸出、シャツ地)といった7コンセプトの元、事業部と関連会社との連携を通じ既存の取り組みの深耕、新規商流の開拓を目指すバリューチェーン形成に力を入れてきた。
スポーツでは、インドネシアに構える編み・染め拠点のTKI、縫製拠点のSTGによる一貫生産で展開するスポーツウェアの製品OEMビジネスを好調に推移させている。。
10年度はTKIとインドネシアに進出するグループ縫製会社・トーヨーニットとの一貫生産にも乗り出し、新規販路での拡販を計画する。
ユニフォームでは販売子会社のサントミック、新晃を合併し10月から新会社・東洋紡テクノユニとしてスタート。東洋紡STCとの一体運営を強化するとともに、企画提案力を引き上げていく。
織物では、レーヨン混や綿混で商品ラインの拡充を進めるなど苦戦する中東輸出へのてこ入れと取り組んでいる。
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