関連記事
「トム フォード」が本人最後となる2023年秋冬ウィメンズ コレクションを発表
「トム フォード(TOM FORD)」は2023年4月26日(NY現地時間)に、スティーブン・クライン撮影によるルックブックと映像によって2023秋冬ウィメンズコレクションを発表した。同ブランドが昨年、「エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)」に売却されたことを受けて、今回がトム・フォード自身がすべてをデザイン、クリエイションする最後のコレクションとなる。今後、トム・フォードは、デザイナーとしての一線からは身を引いた後も、2023年末までは監修を行い、ブランドは存続する。
同ブランドは、2005年にトム・フォードが「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブ・ディレクターを退任した1年後に創立。トム・フォードは「グッチ」において、ウイメンズ・デザイナー、そしてクリエイティブ・ディレクターとして10年の間、同ブランドの復活の立役者として貢献し、またその傘下であった「サンローラン(SAINT LAURENT)」のクリエイティブ・ディレクターも兼任した。
さて、「アーカイブ」コレクションと銘打ったこのコレクションでは、これまでの軌跡の集大成として、2010年にウィメンズをスタートして以来の13年にわたるアーカイブの中から、トム・フォードの思い入れの強いアイコニックなシグネチャールックを限定復刻されている。その中には、グイネス・パルトロウがアカデミー賞の際に着用したドレスを始め、セレブたちが使用したモデルも含まれる。
映像にはカーリー・クロス、ジョーン・スモールズ、アンバー・バレッタ、キャロライン・トレンティーニ、カレン・エルソンといったトップモデルが登場。ガラスケースの中のモデル達がトム・フォードの指揮によって動くような演出がなされている。2009年には「シングルマン」、2016年には「ノクターナル・アニマルズ」がアカデミー賞候補になるほど、映画監督としても成功を収めているトム・フォードは、今後は映画界を中心に活動するのではないかとの噂もあり、このコレクション映像にはそれを連想させるような部分がなきにしもあらず、である。
文:田中美貴
Coutesy by TOM FORD
Photo by Steven Klein
■「トムフォード」公式サイト
>>>ジャーナリスト田中美貴の記事を読む
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード