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楽天カード、ベトナムでフィンテック関連のシステム開発 子会社設立で
楽天カード(東京都港区)は、ベトナムにシステム開発を目的とした子会社を設立したと発表した。フィンテック事業の海外でのシステム開発の中核に育てる方針だ。ベトナムは政府主導でIT人材育成を積極的に行っていることから、システム開発をスピーディに行うために最適な国だと考えた。
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10月12日に許可を受け、ホーチミン市に「AKUTEN FINTECH VIETNAM」を設立。業務開始は2022年春ごろを予定している。資本金は520万米ドル(2021年10月時点)で、楽天カードの100%子会社。代表は楽天カードのFinTech戦略本部長でシステム本部担当の塩野隆生常務執行役員が務める。
楽天カードは2005年に「楽天カード」の発行を開始。現在の累計発行枚数は2300万枚(2021年6月時点)を超えている。2020年度の年間クレジットショッピング取扱高は11兆円を突破した。楽天カードを通してグループ内の様々なサービスを顧客が利用する「クロスユース」を促進し、キャッシュレス決済を普及させる役割も担っている。
こうした施策を支えているのが、ITシステムを自社で素早く開発できる体制だ。今後一層、スピードを加速しサービス拡充を図るために、海外の開発拠点としてベトナムを選んだ。優秀なIT人材を将来にわたって獲得する。また、ベトナムは日本との時差が小さいため、日本との連携がしやすいというメリットもある。
ベトナム以外にも海外子会社としては2013年5月に、加盟店と個人向け金融商品とサービス提供を目的とした子会社をアメリカに設立。2014年6月にはクレジットカード発行を目的とした子会社を台湾に設立している。
楽天グループでは、楽天カード以外にも、フィンテック事業として「楽天銀行」「楽天証券」「楽天生命」「楽天損保」などを展開している。
尚、楽天カードの直近の業績は、2021年度第2四半期の売上収益が約2598億円。新型コロナウイルス感染症流行によって観光や外食関連の消費が落ち込んだが、前年同期比7.3%増と堅調に伸ばしている。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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