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マルニ、2020年秋冬ウィメンズコレクション発表
記事提供元:ファッションプレス
マルニ(MARNI)の2020年秋冬ウィメンズコレクションが、2020年2月21日(金)、イタリア・ミラノで発表された。
■「不思議の国のアリス」から着想
クリエイティブ・ディレクターのフランチェスコ・リッソが今シーズンのテーマに掲げたのは「不思議の国のアリス」。会場はラビットホールをイメージしたもので、うさぎの穴をまっさかさまに落ちたゲストたちが、過去・現在・未来をタイムワープするというミステリアスな世界観を作り上げた。
■パッチワークで過去・現在・未来を融合
キーディテールはパッチワーク。上品な光沢のあるレザーやベルベットをはじめ、近未来を彷彿とさせるメタリックなファブリック、ヴィンテージ風のオリエンタルなフラワー柄テキスタイルなど、様々なパーツを貼り合わせることで過去・現在・未来を1つのピースの上で融合させている。
パッチワークで構成されたAラインのミニ丈ワンピースもロングアウターも、シルエットそのものは非常にトラディショナルで無駄をそぎ落としたもの。クラシカルなアイテムに多彩な要素をコラージュすることで、洋服の表情にどのような変化が起きるのか?というエフェクトの研究を行っているとフランチェスコは語っている。
■クラフトマンシップを取り込んで
伝統的なクラフトマンシップを取り込んでいきたいという彼の意図が垣間見えるディテールもある。今シーズン新たに取り組んだのは、紙の上だけではなく、トルソーを使ってデザインをするという試みだ。パッチワークと並んで目を惹いたメタリックパーツは、実際に粘土をトルソーの上にのせて型をつくることで形成されたもので、彫刻のような佇まいが印象的だ。
またニットカーディガンの大きく拡大されたスティッチやドレスの裾のほつれも、温もりのある職人の手仕事を感じさせる。
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