日産、北米国際自動車ショーで「Resonance」クロスオーバーコンセプトを公開

2013年1月16日 11:12

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Resonance(レゾナンス)(画像:日産自動車)

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 日産自動車は15日、米デトロイトで開催されている2013年北米国際自動車ショーで、「Resonance(レゾナンス)」コンセプトを世界に先駆けて披露したと発表した。燃費性能の高いハイブリッドパワートレインを搭載した「Resonance」は、その最先端で大胆なスタイリングで、クロスオーバーカテゴリーのトレンドをリードするダイナミックな新しいデザインを提案するもの。

 「Resonance」は、カリフォルニア州サンディエゴにある日産デザインアメリカで、日産の常務執行役員、チーフ・クリエイティブ・オフィサーの中村史郎氏の指揮の下、スタイルや運転の楽しさを妥協することなく実用性と機能性を求めるアメリカの顧客を考えて作られたグローバルコンセプトモデル。

 「Resonance」のエクステリアデザインはクロスオーバーセグメントのそれをさらに進化させている。力強い面表現はダイナミックな流麗さと最先端を感じさせるキレのよさとのコントラストで表現されている。日産のデザイナーたちは、ハイパーソニック・トラベルという魅惑的な未来像からインスピレーションを得て、軽量でありながら守られているようなエアロダイナミックスを表現しようとした。

 特徴的なフロントエンドは、グリルからフードへかけあがるラインの勢いと、アイコニックなブーメランシェイプのヘッドランプが共鳴するVモーションのテーマに基づきデザインされている。ボディサイドは、力強い面表情と先鋭的なラインによってまとめられ、跳ね上げたような形のDピラー周辺へつながる美しいキャラクターラインがアクセントとなっており、先進的でありながらキャビンの広々とした印象を作り出している。

 フローティングルーフは、車体全体のしなやかさとエレガントさを表現し、細く寝かせたAピラーに加え、大型全長ガラスパネルが装備されている。これにより、大きなウィンドウやキャビンの十分な空間性を確保しながら流麗なストラクチャーを感じさせている。

 「フレア・オレンジ」と名付けられたボディカラーは外観デザイン全体にさらなる力強さと温かみを与える。その他、サテンクローム仕上げの色つきアクリルグリル、22インチアルミ合金ホイールなどを装備している。

 インテリアについては、デザイナーが未来のファーストクラスの宇宙旅行とはどんなものかをイメージし、心地良くありながら高級で、ハイテクでありながら上質なものにしようとした。その結果できた「VIPラウンジ」は、上質なステッチが施された軽く柔らかい革のシートが使用され、洗練された上質感を醸し出している。

 「ウェルカムライト」など十分に考慮された細部が乗車時に温かみやドラマをもたらす。モダンな室内空間の中でドラマティックなインテリアイルミネーションが天然木目のパターンを際立たせる。

 コンソール上には先進的なインストルメントパネルが浮かび上がるような構造になっており、ドライバーが情報、エンターテインメント、通信の全ての機能にアクセスできる空間を作り出している。各機能がホログラフィーを使って重なり合うような形で表示されており、情報を重要度に応じて区別するため、視覚的な奥行きが出るようになっている。

 開放的なグラスルーフにより周りの景色を一望することができ、フローティングルーフが空間を感じさせるとともに、ルーフ自体にと空気のような軽さを感じさせている。室内の広々とした雰囲気は彫刻的なドアパネルとエレガントで奥行きのあるセンターコンソールの形状によっても高められている。

 「Resonance」はデザインコンセプトとして発表されているが、その効率的なハイブリッドドライブトレインは運転の楽しみを犠牲にせずに環境を尊重したいというクロスオーバーを操るドライバーの思いを表している。全輪駆動の「Resonance」には、排気量の少ないガソリンエンジンにモーターとリチウムイオンバッテリー、高度なマネジメントシステムを組み合わせた日産独自の「1モーター2クラッチ」のハイブリッドシステムが搭載されている。また、日産の次世代エクストロニックCVT(無段変速機)も採用されている。

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