8月13日に好条件で見られるペルセウス座流星群

2023年8月5日 08:52

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銀河M31と同じフレーム内のペルセウス座流星。ペルセウス座の星々は左側にある。(c) ポール・サザーランド/ Skymania.com

銀河M31と同じフレーム内のペルセウス座流星。ペルセウス座の星々は左側にある。(c) ポール・サザーランド/ Skymania.com[写真拡大]

 毎年お盆にはペルセウス座流星群が楽しめる。8月2日に英国王立天文協会が公開した情報によれば、今年は北アメリカの西海岸と東太平洋の観測者は特に良い位置にあるという。

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 ペルセウス座流星群は3大流星群の1つであり、出現数が多いことで有名だ。筆者の個人的な印象では、3大流星群の中で最も明るくたくさんの流星が見られるのが12月の双子座流星群で、ペルセウス座流星群はそれに次いで見やすいためお勧めだ。

 国立天文台によれば、今年のペルセウス座流星群は8月13日17時ごろに極大となることが予想されている。この時刻はまだ日の入り前で空も明るいため流星は見られないが、19時半を過ぎたあたりから、徐々に流星が見やすくなるだろう。なお、国立天文台では13日の21時以降、翌14日の午前3時あたりまでが、最も見やすい時間帯であるとしている。

 英国王立天文協会によれば、ペルセウス座流星群は、スウィフトタットル彗星の軌道上に残された塵によってもたらされ、ペルセウス座付近に放射点があるためにこの名が付けられている。余談ながらこの彗星は1862年に発見されて以降、行方不明となっていたが、1992年に日本の天文学者である木内鶴彦氏によって再発見されたものだ。

 流星観測の大敵は月だ。特に満月が空に輝いている場合、夜空は明るくなってしまうために、ほのかな光を放つ流星は、その光でかき消されて見えない。だが今年は、月が三日月程度の大きさしかなく、流星がかき消される懸念はほぼない。

 また都会の夜の照明も夜空を明るく照らし、流星観測には適さない。郊外の見晴らしの良い場所に行き、肉眼でペルセウス座の周りのなるべく広範囲の空を眺めていれば、流星に出会えることだろう。双眼鏡、望遠鏡は流星観測には適さないので念のため。

 出現数は1時間に30個から50個程度とされるが、どれだけ見られるかはその日の条件次第だ。お盆が好天続きになることを期待しよう。(記事:cedar3・記事一覧を見る

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