国土地理院、重力測量が終了と発表 衛星測位で高精度な標高が分かるように

2023年5月30日 12:00

印刷

記事提供元:スラド

国土地理院は24日、誰でも簡単に正確な標高が分かる社会の実現を目指すために実施してきた航空重力測量が終了したと発表した。発表によると近代測量が実施されてから150年間は、東京湾平均海面を基準(0メートル)として全国の標高は決められてきた。しかし、このような水準測量は迅速性に欠けるとして、衛星測位で迅速かつ容易に標高を求めることができるよう、航空機を用いて総飛行距離13.9万キロメートルの重力値の測定したという。これまでの測定結果を用いて試作した標高基準は目標精度の3センチメートルを達成できたそうだ。今後はこのデータを元に全国の標高基準を構築、2024年度中に試験公開をおこなうとしている(国土地理院リリース重力・ジオイドウェブサイト)。 

スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 日本 | テクノロジー | 地球 | サイエンス

 関連ストーリー:
国土地理院曰く「日本にある島は全部で14,125島」 2023年03月03日
英国内で磁北・真北・方眼北が史上初めて一致 2022年11月06日
地震調査委員会の南海トラフ地震30年確率は高すぎる? 2022年09月14日
米国で測量フィートが廃止へ 2021年10月18日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事