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「if」を使った英語の条件文「もしも~なら」の使い方
「if」を使った「もしも~なら」という条件を表す文章は、英語を学習しているとおなじみだろう。この条件文を英語の文法用語では「Conditional」と言うのだが、「Zero Conditional」から「First Conditional」、「Second Conditional」、「Third Conditional」の4つのパターンがある。文法用語だと難しく感じるが、実際の使い分けはシンプルだ。
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今回は、条件文の最もシンプルな形の「Zero Conditional」と、次の「First Conditional」について、その構造や使い方などについて見ていこう。
■Zero Conditional
「Zero Conditional」では、常に2つのパートからなる。「if」から始まる条件を示すパートと、その条件を受けた結果を示すパートの2つだ。簡単に構造を示すと、「if (現在形の文章),(現在形の文章)」となる。「if」のパートが先でも結果を示すパートが先でも、順番はどちらでもかまわない。
では、「Zero Conditional」をどんな場合で使うのかと言うと、その条件の時に常にその結果が起こる場合だ。また、個別の出来事ではなく、一般的なことについて述べる時に使う。いくつか例を示すそう。
・If water reaches zero degrees, it freezes.
・If it rains, the ground gets wet.
・If you don’t eat, you get hungry.
いずれも「if」以下のことが起こる場合、必ずこうなるという事実を示している。水が0度で氷になるのも、雨が降ると地面が濡れるのも、また、食べなければお腹が空くのも、常に起こることだ。
ちなみに「Zero Conditional」では、「if」の代わりに「when」を使っても意味は変わらない。使い分けに迷った時は、「if」と「when」を入れ替えて意味が通じるかチェックしてみよう。
また学習者がよく間違いやすいのだが、「if」のパートでもその後のパートでも「will」は使わない。「if」の後には別の条件文でも「will」は使わないし、結果を示すパートでも「Zero Conditional」の場合は常に現在形だ。
■First Conditional
「Zero Conditional」では「will」を使わないと述べたが、結果を示すパートでは「will」が使える場合があることに気づいただろうか。上に挙げた例なら、「If you don’t eat, you will get hungry.」と言っても意味は通じる。実は、この結果を示すパートが「will」を使った未来形になるのが、「First Conditional」の条件文なのだ。
「Zero Conditional」は、常にこうなるという事実を表す。水が0度で氷になるような、科学的な事実と言ってもよい。一方、「First Conditional」は、「Zero Conditional」のように科学的事実とまでは言えないが、「if」以下のことが起こった時、高い確率でこうなるだろうということを示す。
・If you study hard, you will pass the test.
・If it is sunny tomorrow, I will go to the beach.
・You will be in time if you hurry up.
いずれも必ずこうなるとは言えない。未来は変わるかもしれない。しかし、そうなる確率が高い場合、「will」を使った「First Conditional」を用いるのだ。では、「If you don’t eat, you get hungry.」と「If you don’t eat, you will get hungry.」の違いがわかるだろうか。
「Zero Conditional」は個別のことではなく一般的な出来事を表すと述べたが、「First Conditional」は個別の状況を示す。つまり、前者の場合、食べなければお腹が空くのは特定の「you」ではなく、誰にでも当てはまる一般的な話だ。それに対して後者の場合、特定の「you」を指して言っている。たとえば親が子どもに対して「If you don’t eat, you will get hungry.」と言うようなケースだ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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