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米国家運輸安全委員会、Cruise の自律走行タクシーを調査
米国家運輸安全委員会 (NHTSA) 欠陥調査室 (ODI) は 12 日、Cruise の自律走行タクシーが急ブレーキで停止したり、路上で動かなくなったりする問題について事前評価 (PE) を開始した(ODI の報告書: PDF、The Verge の記事、Ars Technica の記事)。
NHTSA では後方から別の車両が急接近するのに対応して Cruise の自律運転システム (ADS) が急ブレーキをかけたという事故の報告を 3 件受けているという。3 件とも自律走行タクシーにはセーフティドライバーが乗車していたが、いずれも ADS の急ブレーキにより後続車が追突する結果となっている。
Cruiseの自律走行タクシーが路上で動かなくなる問題はスラドでも今年 2 回話題になった。NHTSA でも複数の報告を受けているが、正確な発生数は把握していないという。いずれのケースでもセーフティドライバーは乗車していなかったとのこと。NHTSA では 2 つの問題を明らかに異なる問題であるとしつつ、車が道をふさいで交通の妨げになる点や、乗客が危険な場所から徒歩で退避する必要がある点では同じ結果になると述べている。
Cruise が自律走行タクシーサービスをテストしているサンフランシスコ市は本件について、Cruise の ADS が開発中であると認識しており、完璧は期待していないと述べているそうだ。Cruise は複雑な都市の道路環境で命にかかわる事故を起こすことなく 70 万マイル近くを完全自律走行してきたと安全性に自信を示しつつ、当局の調査には協力していく意思を示しているとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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