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7日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で続伸、資源・素材株に買い
*17:20JST 7日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で続伸、資源・素材株に買い
週明け7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比7.02ポイント(0.23%)高の3077.82ポイントと続伸した。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。直近で公表された経済指標に、景気悪化を示唆する内容が多かった点を踏まえ、「中国当局は景気テコ入れの動きを強める」との見方が広がった。取引時間中に公表された10月の貿易統計では、ドル建て輸出が予想外のマイナス成長に落ち込んだことが判明している。新型コロナウイルス感染拡大や行動抑制の強化を警戒した売りが先行したものの、指数はほどなくプラスに転じた。コロナ感染を巡っては、中国当局は「ゼロコロナ」政策を堅持すると繰り返し述べているが、市場では規制緩和の期待も根強い。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、エネルギー関連の上げが目立つ。中海油能源発展(海油発展:600968/SH)が4.0%高、中国石油天然気(601857/SH)が2.0%高、陝西煤業(601225/SH)が2.9%高、中国神華能源(601088/SH)が1.4%高で引けた。
非鉄や鉄鋼の素材株も高い。江西銅業(600362/SH)が4.5%、洛陽モリブデン(603993/SH)が4.2%、八一鋼鉄(600581/SH)が4.5%、蒙古包鋼鋼聯(600010/SH)が3.2%ずつ上昇した。公益株、不動産株、保険株、海運株、食品・酒造株の一角なども買われている。
半面、ハイテク株はさえない。光ファイバー・ケーブルメーカーの江蘇亨通光電(600487/SH)が6.2%、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.5%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が2.1%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が1.2%ずつ下落した。自動車株、証券株、軍事関連株、医薬品株の一角も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.59ポイント(0.55%)高の291.99ポイント、深センB株指数が13.40ポイント(1.22%)高の1115.58ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《FA》
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