28日の中国本土市場概況:上海総合2.25%安で大幅続落、半年ぶり安値

2022年10月28日 17:05

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記事提供元:フィスコ

*17:05JST 28日の中国本土市場概況:上海総合2.25%安で大幅続落、半年ぶり安値
28日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比66.97ポイント(2.25%)安の2915.93ポイントと大幅続落した。4月26日以来、約半年ぶりの安値水準に落ち込んでいる。


中国経済の先行き不透明感が重し。中国工業企業の1〜9月利益が2.3%減となり、縮小傾向が続いていることを引き続き売り材料視している。共産党の新指導部による経済政策に対する不安感も根強い。また新型コロナウイルスの感染再拡大も懸念材料。27日の無症状を含む新規感染者数は1337人と4日連続で1000人を超えている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、セメントの下げが目立つ。華新水泥(600801/SH)が8.0%安、獅頭科技発展 (600539/SH)が6.9%安、海螺水泥(600585/SH)が6.5%安で引けた。


紡績機械も安い。貴州中毅達 (600610/SH)が5.1%、上工申貝集団(600843/SH)が3.2%、西安標準工業 (600302/SH)が3.1%ずつ下落した。セラミック、ガラス、化学繊維、非鉄金属株なども売られるなど、ほぼ全セクターで全面安の展開となった。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が5.65ポイント(1.96%)安の283.07ポイント、深センB株指数が28.34ポイント(2.57%)安の1072.37ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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