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加速する円安 副業の輸出せどりで稼げる商品は?
円安の進行は、生活品などの値上げにも影響を及ぼしている。だが円安を活かして、輸出せどりの副業で稼ぐチャンスでもあるのだ。本記事では、円安状況において、副業の輸出せどりで稼げる商品について紹介する。
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■対ドル為替レートは24年ぶりの円安水準に
9月1日に1ドル140円台入ったドル円相場だが、9月7日には144円まで円安が進行。これは1998年8月以来となる24年ぶりの円安水準だ。現在は、1ドル142円台で推移している。
1年前の2021年9月10日は109.78円、およそ半年前の3月10日は116.01円だった。わずか1年の間で約30円も円安になっており、日常生活における物品の価格にも影響が及んでいる。
中には、急速な円安の進行がなぜ問題になるのか、疑問を持つ人もいるかも知れない。例えば円相場が1ドル109円の場合、海外から100ドルの商品を購入すると、日本円では10,900円となる。これが1ドル142円と円安になると、同じ100ドルの商品でも、日本円の価格は14,200円になるのだ。
現在の為替レートに照らし合わせてみると、1年前の9月に10,900円で購入できた輸入品は、現在は14,200円支払わないと手に入らない。つまり、円安が進行したことにより、3,300円も値上がりしたような状態と言い換えられるのだ。
副業者にとっても影響があるだろう。例えば副業でせどりを行なっている場合、通常、20%オフとなるセールは、副業せどりの仕入れにとってもコストを抑えて利益を増やせる機会である。だが14,200円の輸入品が20%オフになったとしても、支払う価格は11,360円だ。
1年前であれば、同じセールで10,900円からの20%割引により8,720円で購入できた。だが現在は、セール価格は1年前の定価より高い計算になる。
この例は単純化するため為替レートだけで計算したため、実際の価格の決定にはもちろん為替レート以外の要因も影響している。だが急速に円安が進行することで、輸入品の購入にかかるコストは大幅に上昇することは確かだ。10月に行なわれる食品などの値上げも、こうした円安の影響を受けている。
■副業の輸出せどりで稼ぐなら、高額商品がおすすめ
円高やデフレが叫ばれていた時代を知る人々にとっては、現在の輸入製品の値上がりは驚きもあるだろう。輸入品を購入して国内でせどりをしていた副業者にとっては、かなり厳しい状況である。
円安が進行した分だけ仕入れコストが上がるため、これまで見込んでいた利益が減ってしまうからだ。この状況が続くなら、輸入品を国内で売る形のせどりの副業を継続するのは困難になるだろう。
だが極端な円安状況も、裏を返せば輸出せどりで稼げるチャンスである。海外から見れば、円安により日本からの商品価格が安くなっているからだ。1年前と比べて円安により約30%も安くなっており、これにセールが重なれば、これまでになく日本からの商品を安く購入できる絶好のチャンスだからである。
そこで今輸出せどりで稼ぐのにおすすめなのは、ブランド品などの高額商品だ。為替レートの関係から、日本からの海外旅行の際に安くブランド品を購入する方法がある。現在の状況はこの逆であり、海外から見れば、日本への旅行で安くブランド品を手に入れるチャンスなのだ。
だがコロナ禍の影響により、訪日外国人数はなかなか増えていない。8月17日、日本政府観光局(JNTO)は、7月の訪日外国人数が14万4500人だったと発表している。前年と比べても訪日外国人数は増加傾向だが、コロナ禍前の2019年と比べると、同月比では95.2%減となっており、依然として訪日外国人数は少ない状況である。
そのため、インターネット通販を利用した輸出せどりの副業には好機なのだ。通常なら購入しにくい高額商品も、円安で格安になっているため、eBayやAmazon、アリババといったインターネット通販を通して購入する需要が高いからである。円安状況を活用した輸出せどりの副業をするなら、高額商品を選ぶのがおすすめだ。(記事:西島武・記事一覧を見る)
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