米国家運輸安全委員会、LG製バッテリーの欠陥を自動車メーカーに通知

2022年4月10日 17:49

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記事提供元:スラド

LG 製バッテリーを採用した数多くの電気自動車 (EV) で発火などの問題によるリコールが行われていることを受け、米国家運輸安全委員会 (NHTSA) 欠陥調査室 (ODI) が LG および LG から同じ・類似のバッテリーを購入した可能性のある企業に Equipment Query (EQ) を実施している(EQ 22-001: PDFArs Technica の記事Reuters の記事)。

LG 製バッテリーに関連したリコールは 2020 年 2 月 24 日に Mercedes Benz USA が報告した 2019 年式 Smart Fortwo Electric Drive (1 台、20V-107: PDF) をはじめ、Hyundai の 2019 — 2020 年式 Kona Electricと 2020 年式 Ioniq Electric (計 11,403 台、20V-630: PDF/ 21V-127: PDF)、GM の 2017 — 2022 年式 Chevrolet Bolt EV と 2022 年式 Chevrolet Bolt EUV (計 103,335 台、20V-701: PDF/ 21V-650: PDF)、2017 — 2018 年式 Chrysler Pacifica (16,741 台、22V-077: PDF)、2021 — 2021 年式 Volkswagen ID4 (351 台、22V-162: PDF) が挙げられている。上述した台数の合計は 131,831 台だが、NHTSA の発表では 138,324 台となっている。

これらのうち Volkswagen ID4 のみ接合部分のハンダ不良で動作しなくなる可能性があるというもので、他はいずれも発火の可能性がある。ただし、Chrysler Pacifica はバッテリーが発火の原因かどうか特定できていないそうだ。Hyundai の米国でのリコール台数は計 11,000 台強だが、全世界では 82,000 台に及ぶという。Chevrolet Bolt EV はリコール修理後にも発火事故が報告されて新たなリコール対象拡大が行われ、指示通り屋外駐車場に駐車していた車両が爆発するなどスラドでもたびたび話題になった。

今回の EQ は LG 製バッテリーの欠陥を通知し、必要に応じた完全なリコール実施を確実にするのが目的とのことだ。 

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