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日立、糖尿病患者の治療薬選択をAIで支援 米ユタ大学らと共同開発
患者の層別化技術による患者や治療効果のモデル化イメージ(画像: 日立製作所の発表資料より)[写真拡大]
日立製作所(東京都千代田区)は25日、米ユタ大学らと共同で、糖尿病患者の治療薬選択をサポートするAIを開発したと発表した。ユタ州とインディアナ州の電子カルテデータを分析し、学習データを拡充。適切な治療の提案を可能にした。
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開発したAIで、治療薬を複数併用するなど複雑な治療が必要な2型糖尿病患者の治療薬選択をサポートする。2型糖尿病の患者は世界の成人人口の10人に1人と推計されるほど多い。重症化すると腎臓病や視力低下などの合併症が起こるため、複数の治療薬をつかって血糖値をコントロールしなければならない患者も少なくない。
これまでは医師が、自身の経験や限定的な知見に頼って治療を行ってきたが、複雑病態が似ている患者をグループ化する技術を用いて、複数施設の電子カルテデータを分析可能にした。AIが治療薬選択を支援する。
学習データが少なくAIの適用が難しかった患者にも、病態が似ている患者の過去の経過データを参照することで、治療薬ごとの効果を予測できるようにした。
複数地区の複数施設のカルテデータを用いて、AIが治療の推移を学習する。類似する病態ごとに、様々な治療薬の組み合わせでどのような効果が出たかを明らかにする。
患者は、データに基づいた処方薬の組み合わせ効果を確認できる。検証効果を医師と見ながら、自分の治療方針を決めることができるという仕組みだ。患者が自身の治療に積極的に関わることができるようになる。
日立とユタ大学は以前から糖尿病患者が服用する薬の選択サポートシステムの開発を手掛けていた。だが、少ない施設のデータでは効果予測モデルの学習が十分ではないという問題があったと言う。そこで、レーベンストリーフ研究所の協力を得てデータを拡充し、3者でAIの開発を進めた。
日立は米国でヘルスケア関連プロジェクトを進める企業をグループに擁しており、今回開発したAIとの連携も進めていく方針だと言う。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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