ウジョー 2022年秋冬コレクション - 凛とした余白

2022年3月16日 16:27

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記事提供元:ファッションプレス

 ウジョー(UJOH)の2022年秋冬コレクションが発表された。テーマは「テーラードの新しい息吹」。

■「削ぎ落とす」ことで吹き込む、新たな息吹

 パタンナーの視点からクリエーションを行う西崎暢によるファッションブランド・ウジョーが、得意とするジャケットのデザインを敢えて「削ぎ落とす」ことによって、新たな形を模索することを起点とした2022年秋冬。ミニマルなモチーフ、流れるような布の動きなど、それぞれのアイテムに洗練された息吹が吹き込まれた。

■余白が許容するディテール

 例えばウィメンズのルックでは、首元にタイをあしらったブラウスやジャケットが散見。それはデコラティブな装飾ではなく、意図的な余白にこそ差し込むことのできる、洒脱なディテールだ。他にも、ノーカラージャケットにセーラーカラーを思わせる襟をあしらうなど、ジャケット本来の機能性や軸を保ちつつテーラードへの新たなアプローチを見せた。

■スタイリングの可能性

 スタイリングでも、のびのびとした自由な領域を提案。ミニ丈にもロング丈にも見えるランダムなスカートや、デニムのようなウールナイロンスカートがワードローブに新鮮な表情をプラスし、透け素材のシャツワンピース×フレアパンツなどがレイヤードの可能性を広げてくれる。

■スポーティーを取り入れる

 メンズでは、スポーティーな要素を取り入れることによって、フレキシブルな遊び心を演出。襟のマテリアルにリブ素材を用いたジャケットや、アシンメトリーデザインのテーラード、カジュアルでありながらクラシカルな表情を保ったキルティング風アウターなどがそろう。

■海辺で見つけた色味を纏って

 カラーパレットでは、凛としたブラックやネイビー、ホワイトの中に、ニュートラルな色味を迎えた。"磨りガラス"から着想したという透明感のあるブルーのコート、抜け殻のようなヌーディベージュをあしらったトップス&パンツ、海辺で見つけた人工物を思わせるミントグリーンやイエロー、ラベンダーカラーなどのウェアが並ぶ。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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